画像処理
ウォーターシェッド - 密集する対象物の領域分割
ウォーターシェッド
2値化処理は画像解析の基礎とも言える方法で非常に多くの応用方法がありますが、
単純な2値化処理は対象の物体が同士が隣接しているような場合はくっついた状態で検出されてしまい上手く認識させることができません。
こういったときに直感的に分離結果を得るために、利用できる方法がウォーターシェッドです。
ウォーターシェッドはセルカウンティングや細胞検出、粉体粒子の解析といった用途にも効果を発揮する、粒子の分離機能となります。
ウォーターシェッドで利用する画像の情報は『粒子とそれ以外の部分(背景)の距離』です
背景から遠い画素と近い画素をスコアづけすることで、画像を等高線のように考えて各山の境目を分断していくイメージの処理を実行していきます
距離や等高線という画像と関係なさそうな言葉で出てきて少し戸惑ってしまったかも知れませんが、
実際に画像解析ソフトウェアWinROOFシリーズで処理している
様子を見ていただくことでイメージを掴んでいただければと思います。
WinROOFシリーズのウォーターシェッドでは2値化では固って検出された粒子を同程度の大きさのものとして分離して抽出できます。
パラメータは1つの項目にまとめられているので直観的に利用することができ、分類後は個々の物体の測定が即座に行えます。
ウォーターシェッド 動画
WinROOFシリーズでのウォーターシェッド操作手順
例えば、こんな画像は単純な2値化処理では粒子の分割が難しく黒い部分の多くが大きな1つの固まりとして検出してしまいます。
この2値化した画像にウォーターシェッド処理を実行します。
個々の物体の色が分かれて別のものとして認識されている様子が確認できますので、
レベルを変更しながらプレビューを行いって上手く分かれるレベルを決定します。
検出した粒子に対しては、分離した粒子ごとに半径や面積などWinROOFシリーズが備えている50種類以上の特徴量により、計測が可能です。
ウェーターシェッドを実際に試されたい方向けに、WinROOFシリーズの無料体験版(デモ版)を用意しています。
気になる方は下のリンクからダウンロードしてみてくださいね。
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