レポート
二値化で困ったら!~『WinROOF』【AI画像検出】~
はじめまして!9月に仲間入りしましたSです。
今回ご紹介するのは、弊社のロングセラー画像解析ソフト『WinROOF』シリーズの
【AI画像検出】オプションを使った画像解析です!
AIといえば聞かない日はないほどの話題の技術ですが
何に・どうやって 使えるか、イメージが湧きづらいことはないでしょうか?
そこで、今回は水滴の画像を使って実例をお見せしたいと思います。
今回使った水滴画像
なぜ水滴(液滴)の画像を選んだかと言いますと...
①透明で 背景との明るさの差が少なく
②高さがあり、影ができやすい
従来の画像解析が苦手とする画像だからです!
従来の画像解析とは?
画像の明るさ・色で対象物を分離する「二値化」を行うことを指します。
*二値化の詳しい説明はこちら!⇒二値化 - 画像解析の基本処理、対象を検出する
二値化は画像内の対象物を背景から分離するのに非常に便利な機能ですが...
水滴のような
①透明で 背景との明るさの差が少なく
②高さがあり、影ができやすい
対象物は分離できず、人の手での設定・修正が必要になってしまいます...
水滴は二値化しづらいのです...
ですが!『WinROOF』の【AI画像検出】を使って、この悩みを解決してみましょう!
【AI画像検出】の使い方
今回はAI解析手法のうち「セグメンテーション」(Segmentation)で処理してみましょう。
*その他のAI解析手法はこちら!⇒AIで画像解析、始めました。
手順は簡単3ステップ!
①AIに検出条件を教える教科書を作ります
教科書と言っても難しいことはありません。
画像中の検出してほしい対象物を色塗り(ラベル付け)します。
②色塗りした画像を使ってAIを学習
Deep Learning(AI学習)モデルを構築します。
③構築したモデルを『WinROOF』に読み込み、【AI画像検出】を実行すると...
見事!対象物である水滴を検出させることができました!
さらに『WinROOF』なら!
【AI画像検出】の検出結果に対し、200ヶ以上の豊富な機能が使えます!
今回は試しに...
水滴の面積計測 + 水滴の面積から度数分布表作成
の2つに使ってみましょう。
水滴の面積で度数分布表を作ってみました。 色分けも階級ごとに自動でできます!
『WinROOF』の【AI画像検出】、いかがでしたでしょうか?
"透明"・"明るさの差が少ない"・"影がある"など
従来の画像解析手法では難しかった画像にも力を発揮できる機能です。
今回のような画像でお困りの方は、是非一度お試しいただければ幸いです!
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