レポート
新時代到来!iPhoneを顕微鏡カメラとして使ってみました!
手持ちのiPhoneが顕微鏡カメラに早変わり!?
皆さんはこんなことを思ったことはありませんか?
「顕微鏡で画像を撮るためにパソコンを立ち上げるのが面倒だ」
「顕微鏡とパソコンが並んでいると場所を取りすぎる、もっと省スペース化したい!」
「1つのカメラをいろんな顕微鏡で使いまわせたらよいのに...」
こんなことは私も普段顕微鏡を触っているなかで感じたことがあります。
スマートフォンやタブレットでデータを管理するのが当たり前になりつつある時代ですので、
顕微鏡観察の世界でも「もっと手軽に顕微鏡を身近なものとして使いたい」・「撮影したデータをすぐクラウドで共有したい」
といったニーズがあるのは当然のことのように思えます。
↓今回の記事はそんなニーズを満たす製品の紹介レポートになります。
何か便利なものは無いかと探してみると、、、
「これは!!?」というものがありました!
MICRONET株式会社様の顕微鏡用iPhone取り付けアダプター i-NTER LENS
「顕微鏡用!?iPhone取り付け!?...」製品タイトルだけでとても興味が惹かれますね...。
ホームページで画像を探してみると...
すごい。スタイリッシュ。カッコいい。
せっかくiPhoneを利用するならデザイン的にもカッコいいものが良いですよね!この時点でテンションが上がります。笑
実際に製品を見せていただけないかとお願いしたところご快諾頂くことができたので
さっそく実物を見せていただきに伺いました!!
iPhone取り付けの手軽さに感動
こちらが実際に私のカメラで撮らせていただいたi-NTER LENSの写真になります。
大きさの比較のために名刺入れを近くに置いてみました。
このアダプターパーツを接眼レンズの代わりに顕微鏡へ取り付けるようです。
そして、iPhoneカバー上に設けられたアタッチメントでiPhoneが固定されるとのこと。
裏側はこんな感じ
早速、顕微鏡へ取り付けてみましょう。アダプターパーツを変更することで多様な顕微鏡に取り付けることができるようになっています。
片方の接眼レンズの代わりに差し込んだ状態がこちら、これで準備完了です。
さぁ!いよいよ iPhone を取り付けてみましょう!!
なんだか緊張しますね...
・・・カチッ。
おおおぉぉぉぉ!
すごい!思ったよりもワンタッチで簡単に取り付けができる!しっかり固定されてる!
正直なところ「顕微鏡につけるときにネジ止めとかいるのかなぁ...」とか思っていたのですが、、これは感動的です。
以前、個人的に買ってみた安価なアダプターとは全然違います。
実際に取り付け・取り外しを行っている様子の動画になります↓
取り外すときに少し力が入っているのが動画から分かると思いますが、それぐらいしっかりくっついています。こんなに簡単な取り付けなのに...。
別の顕微鏡(実体顕微鏡)に取り付けた際の画像も撮影させていただきました。
すごくコンパクトでいいですね。
タッチレスシャッター!iPhoneに触れずに顕微鏡画像を撮影
さぁ、それでは実際にiPhoneでライブ像の確認と画像の撮影を行ってみたいと思います。
MICRONET様より無料提供されているこちらのiPhone用の撮影アプリを使用します。
アプリを起動するとライブ映像がiPhone状に表示されました。
「iPhoneの画像ってやっぱり綺麗だよなぁ...」と思わず声に出てしまいますね。
もちろん、デジタルズームやホワイトバランスなどのカメラパラメータを調整したり
画面上にスケールを表示したりすることもできます。スケールの位置はいくつかバリエーションも用意してくれています。
この専用アプリでは"タッチレスシャッター"が用意されているので、iPhoneに触れることなく撮影が行えます。
"タッチレスシャッター"を使ってみます↓
おぉぉ。。。本当に触れずに撮れる!
顕微鏡で高倍率での撮影する場合は些細な振動でも映像が揺れてしまって綺麗な画像を撮影できなくなってしまうので、
こういう機能が用意されているのはさすが専用アプリですね。
もちろん専用アプリではなく、iPhoneのカメラアプリを利用することもできるので動画撮影にも利用できます。
顕微鏡カメラで動画を撮ることもありますがカメラやPCのスペックなどが関係してくることもあるので、
こういう風に手軽にビデオ撮影ができると、個人的にすごく可能性が広がるように思えます。
顕微鏡でサッと画像や動画を撮って、すぐにクラウドに上げて......
うーん...良いですね!笑
このようなiPhone用アダプターについて、iPhone撮影後の画像解析やデータ管理についてご興味のある方はお気軽にご相談ください!
iPhoneを使って顕微鏡画像撮影がもっと身近になりそうです!
レポートの最後に取り付けから撮影・保存、取り外しまでを流れで行ってみた動画をご覧いただきたいと思います。
想像よりもずっと簡単に取り付けてiPhoneの画質での撮影ができてしまいました。操作性も良いですし、、、ちょっと感動ですね。
カメラがiPhoneになると取り込み用PCと顕微鏡が1対1で無くなるため、
研究室などでは解析用のPCは1台で、カメラは個人のiPhoneで!!こんなスタイルが実現できそうですね。可能性が広がりますね...。
この専用アプリでは顕微鏡観察に必須な『焦点合成画像』の撮影も行えるのですが、長くなってしまったので今回の記事はここまでにさせていただきたいと思います。
次回はiPhoneでの『焦点合成画像』撮影ついてレポートしたいと思います。