レポート
iPhoneと顕微鏡で焦点合成撮影を体験!
iPhoneを使った顕微鏡観察で焦点合成をしてみよう
今回の更新は顕微鏡用iPhoneアダプター体験レポートの続きとなります。
(↓前回の記事はこちらからどうぞ)
新時代到来!iPhoneを顕微鏡カメラとして使ってみました!
前回のレポートではiPhone用顕微鏡アダプターi-NTER LENSと専用アプリでの操作感についてレポートしました。
今回は焦点合成機能についてレポートしたいと思います。
顕微鏡やデジタルマイクロスコープで日常的に観察をされている方には馴染みのある焦点合成ですが、
分からない方向けにどのような技術なのか一言で説明すると
『被写体にピントが合っている画像を生成する技術』になります。
う-ん、、全然うまく説明できてない...。泣
自分の説明下手さに悲しくなりますね...。
実際の例をiPhoneの画面で見てみましょう!
顕微鏡で凹凸があるものを観察するとこのように視野の中の一部にしかピントが合わせることができないという課題が発生します。
高さが高いほうにピントを合わせると低い部分がボケて写り...
低い部分に合わせると高い部分がボケる...
顕微鏡やデジタルマイクロスコープでは非常に高倍率で観察することも多く、
通常レンズの倍率が高くなるほどピントがあう範囲が狭くなるので、このような現象が起こりやすくなります。また、倍率が高くなくても被写体の凹凸が大きければ同様に発生します。
このような課題を解決するために使われるのが"焦点合成"です!
観察する高さを変えながらそれぞれの高さにピントがあった画像を複数用意し、画像処理でピントがあった絵だけを合成処理して作成します。
↓実際に合成処理を行ったイメージはこんな感じになります。
専用アプリを利用すればiPhone上でリアルタイムで合成処理を行うことができるので、わざわざ高さを変えた画像を何枚も撮影して用意しておく必要もありません。
アプリを起動して、顕微鏡のハンドルを回してピント位置を変えていくだけで自動的に焦点合成がされていきます。
おぉぉ、本当に合成できてる。
正直な感想として「本当に手軽だなぁ」と感じました。
焦点合成ができるなら、タイムラプス撮影や広範囲の連結画像撮影などが顕微鏡に取り付けられたスマートフォン上でできるようになる日も近そうですね。
AIやパターンマッチングと組み合わせれば、
・観察対象が画面に入ってきたときに自動的に撮影をする
・対象物の自動カウント
...こんなこともスマートフォン1台で出来るようになりそうですね。
いやぁ、夢が広がりますね!!
今回の顕微鏡用iPhone取り付けアダプター i-NTER LENSのレポートいかがでしたでしょうか?
皆様の何かのお役に立てば幸いです!