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画像解析ソフトウェアWinROOFシリーズ - ブリネル硬さ測定
ブリネル硬さ測定とは
金属の硬さを測る方法の中でも、ブリネル硬さ測定(Brinell Hardness Test)は非常にオーソドックスで信頼性の高い手法として知られています。
この試験は直径10mmなどの圧子(超硬合金球)を試験片に一定の力で押し当て、その押し跡の直径から硬さを算出するというシンプルな仕組みです。
ブリネル硬さ試験の大きな特徴は「試験片の平均的な硬さ」を反映できる点です。
例えば、金属材料には粒子の大きさや組成が部分的に異なることがあります。
この点を活かして鋳造品、鍛造品、熱処理品などの硬さ試験に用いられており、金属材料の品質管理や研究の分野では欠かせない試験となっています。
画像処理を利用した測定が可能
ブリネル硬さ試験は「HBW」という単位で表され、標準規格(JIS Z 2243-1, ISO 6506)に基づいて実施されます。これにより異なる製品間でも硬さを比較しやすく金属業界での共通指標として機能しています。
とはいえ、従来の方法では押し跡の直径を手作業で測定する必要がありました。この作業は熟練度に依存するうえ、人為的なミスや測定ばらつきが避けられないため、
近年では画像処理技術を活用しての測定が増えています。
押し跡とそれ以外の箇所が画像で判別しやすいこともあり、迅速かつ正確に測定することが可能です。
WinROOFシリーズ ブリネル硬さ測定
WinROOFシリーズではJIS Z 2243-1:2018のブリネル硬さ測定に対応しております。圧子系と試験力を選択してブリネル硬直度(HBW)、圧痕の直径・短径、その平均値の算出が行えます。
カメラからのライブ映像取り込みでの測定や顕微鏡で撮りためた画像群への一括処理が可能なだけでなく、レシピ登録機能を利用してサンプル毎に画像処理のパラメータを設定して
最適な自動測定を実施することが可能です。
ソフトウェア導入検査業務を効率化
ブリネル硬さ測定のように専門性を必要とする検査の多くは、熟練の担当者が多くの時間をかけて実施されています。
ソフトウェアを導入することで担当者の負担を軽減し、検査の標準化、検査の俗人化の改善をサポートします。
画像解析ソフトウェアWinROOFシリーズでは金属材料評価に利用できる機能をWinROOFシリーズ Materialオプションとして販売しております。ブリネル硬さ測定だけでなく、黒鉛球状化率測定、結晶粒度測定、デンドライトアームスペーシング測定(DAS測定)といった試験に利用できる機能がオプションには含まれております。
既設の顕微鏡やデジタルマイクロスコープを利用することで導入コストを抑えることも可能です。
撮影装置との一体型では無くソフトウェアだけで利用できるため、別々の顕微鏡で撮影した画像をWinROOFでまとめて検査を行うこともできるなど、
お客様のご用途に合わせて金属材料の評価へご利用いただけます。
このような画像検査についてご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください!
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