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画像解析ソフトウェアWinROOFシリーズ - 粒度分布評価 D10/D50/D90
画像解析の結果を粒度分布で評価する
今回は画像解析ソフトウェアWinROOFシリーズの粒度分布機能についてご紹介します。
粒度分布評価は医薬品業界や食品業界、化粧品業界、金属・セラミックス業界など、さまざまな製造業界で広く活用されています。
特に、粉・粒体は粒子の粒度分布により性質が変化するため、 粒度分布から算出される特性数値を評価指標として利用することが多いです。
画像解析の結果を粒度分布評価することで、製品の品質管理や効果を確認することができ高品質な製品の生産には欠かせない機能と言えます。
本記事では粒度分布評価の代表的な機能である、D10、D50、D90の評価値について簡単な出力例と共にご紹介します。
度数分布の例
度数分布
粒径などの形状特徴を横軸として対応する粒子数を積上げたもの。比率をパーセントで評価できます。
累積度数分布
粒径などの形状特徴ごとに粒子数を累積したときに全体の何%であるかを表したものです。
D10/D50/d90
積算分布の10・50・90%径。粒子や粉体の評価に非常によく利用される値です。
D50は粒度分布の中央値であり、粒子のサイズの中央値を表します(D50はメディアン径とも言います)。D10とD90は、粒子サイズ分布の上下限を表します。
例えば、D50が小さい場合、粒子がより細かく分散していることを示します。D10とD90が近い場合、粒度分布が狭いことを示し均一な粒度分布が得られていることを示します。このように、D10、D50、D90の値から対象の品質や性能についての情報を得ることができます。
WinROOFシリーズ 度数分布表出力例
WinROOFシリーズではたった3ステップで度数分布の出力が可能です。
評価する形状特徴の項目なども選択可能です。WinROOFシリーズでは50種類以上の測定項目が利用可能です。
度数分布表の出力行うと、頻度(度数)分布・積算分布と 積算分布の10・50・90%径(D10・D50・D90)が表示されます
ソフトウェア導入で業務を効率化
高度な知識を必要とする検査の多くは、熟練の担当者が多くの時間をかけて実施されています。
しかし、人が行うことで発生してしまう目視カウントや計算値の手動入力で起こるミスや結果のバラツキは避けて通れない問題です。
画像解析ソフトウェアWinROOFシリーズでは、評価結果を示すレポート出力までシームレスに行え、
登録した処理を自動実行で行うこともできます。
既設の顕微鏡やデジタルマイクロスコープを利用することで導入コストを抑えることも可能です。
撮影装置との一体型では無くソフトウェアだけで利用できるため、別々の顕微鏡で撮影した画像をWinROOFでまとめて検査を行うこともできるなど、
お客様のご用にに合わせて粒度分布評価にご利用いただけます。
画像処理による粒度分布評価などの画像検査についてご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください!
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