電動ステージを利用した自動撮影システムを簡単に
Chaptomatorは顕微鏡自動撮影システムに多く利用される電動ステージの自動制御を手軽に実現するソフトウェアです。プログラミングなど難しい専門的な知識が無くても、カメラと組み合わせた自動撮影装置を簡単に構築することができます。 また、弊社製画像解析ソフトウェアWinROOF2015と組み合わせることで、撮影から解析までシームレスに行うシステムとしてご利用いただくこともできます。
自動撮影システムとは
一般的に顕微鏡を利用した自動撮影システムはイメージ図のようにパソコン、顕微鏡(マイクロスコープ)、電動XYステージ、ステージコントローラ、デジタルカメラを組み合わせて構築します。
電動XYステージを自動的に動かすプログラムは利用するステージコントローラに応じて作成しますが、実際にプログラムを作成するのは手間がかかり、また撮影したいサンプル毎にそれらを作成しなければなりません。
デジタルカメラの制御とあわせながらこれらを構築するのは非常に手間がかかり難しい作業といえます。
ステージ制御ソフトウェアChaptomatorでは弊社の豊富なシステム開発経験より、自動撮影システムによく利用される撮影パターンや撮影方法、デジタルカメラ制御といった部分だけをパッケージングしており、即座に自動撮影システムを構築することが可能です。
お持ちの顕微鏡や電動XYステージの流用は勿論、弊社より最適な構成をご提案させていただくことも可能です。
搭載可能なメーカー電動ステージ 一例
※詳細な型式や仕様については弊社までお問い合わせください
中央精機社製
顕微鏡用電動XYステージ
プライアー社製
顕微鏡用電動XYステージ
撮影パターン
矩形範囲や円形範囲の全面撮影以外にも、指定したポイントの撮影、等間隔ピッチでの撮影、2点間を結ぶライン上の撮影など、自動撮影システムでよく利用される5つの撮影パターンを登録することができます。
実際に電動ステージを所定の位置へ移動させるティーチングにより撮影パターンの登録を行います。一度登録した撮影パターンは呼び出していつでも利用することができます。
登録した撮影パターンを呼び出して、開始ボタンをクリックするだけで自動撮影が実行できます。
ステージ操作・アライメント
専用のハードウェアを用いずに画面上から様々なステージ操作を行うことができます。
・ジョグ移動
・指定ピッチでの移動
・座標の登録/登録座標への移動
・移動スピードの切り替え
アライメントマークがあるサンプルでは、アライメントマークの位置登録機能を利用することで、
サンプルの設定ズレを懸念することなく、簡単に撮影箇所の再現が可能です。
RS232-C接続による外部機器の制御
自動撮影中の各撮影前後にシリアル通信(RS-232C)により、外部機器へ制御コマンドを送信することができます。
温度制御ステージや膜厚計などと組み合わせることで自動撮影と連動して以下のような動作を実現することができます。
・撮影しながらワークの温度を変える
・カメラの撮影と同時に、別ハードウェアでデータを取得させる
・外部オートフォーカスユニットでフォーカス位置を微調整しながら撮影
このように自動撮影システムに更なる付加要素を簡単に付け加えることができます。
WinROOF2015 Standardとの連携
画像解析ソフトウェアWinROOF2015と組み合わせることで、撮影した画像を自動的に解析することができます。
・撮影画像内の粒子のカウントや形状計測
・ワーク内の異物の検出や統計評価
・特定の色を持った細胞のカウント
など顕微鏡を自動検査システムとして活用できます。